やますけ純粋烏骨鶏
- 絹毛と呼ばれる白くて細い羽毛と黒い皮膚を持つ、たいへん珍しいニワトリです。
- 原産は中国・インド、ヒマラヤ山脈のふもとなど諸説(定かではありません)。
- 健康維持に効果があるとして珍重(古くから中国の王宮などで精力剤として使用)。
- 天然記念物に指定(昭和18年、「特別指定」ではないため食用利用は可能)。
- 10項目の基準となる特徴があります(オスとメスとで異なるトサカ、5本の指など)。
- 約10日に1個(40~50個/年)しか、たまごを産みません。
やますけの烏骨鶏の写真を見たり、農園見学に来た人はよく、驚かれます。
「前に見た烏骨鶏と違う…」、「あれ、烏骨鶏って茶色くなかったの?」
実は、非常に残念なことに、「烏骨鶏のたまご」市場には、偽物が横行しています。
「烏骨鶏のたまご」として販売しているものも、その生みの親が純粋な烏骨鶏ではないケース(たとえば烏骨鶏のお父さんと普通の鶏のお母さんから生まれたハーフちゃんが生みの親など)が多いのです。
法的な縛りがないため、「言ったもん勝ち」状態。中には堂々とハーフちゃんの姿まで公開して、町おこしのシンボルとして使っているところもあります。
なぜ、こうした偽装が起こるのか?
純粋な烏骨鶏は、10日に1個ほどしか産卵しません。また、非常に繊細で体が小さいため、飼育に手間がかかります。他の鶏と掛け合わせて飼育コストを減らし、より産卵数を増やして、「烏骨鶏のたまご」として販売するほうが儲かるからです。
やますけが重要視しているのは、何よりも、烏骨鶏の古来より薬膳食材として活用されてきたほどの類稀なる栄養価です(※下記枠内参照)。親である鶏が純粋であるほどのそのバランス・濃度は高いと考えます。
※現代では、烏骨鶏の栄養や薬膳としての効果が医学的・科学的な分野で解明されてきており、国際的な科学誌に論文が掲載されるなど国内外で注目を集めています。
烏骨鶏のたまごは、通常の鶏卵に比べて脂肪分・カロリーは半量ながら、レシチン・コリン・鉄分・ビタミンA・ビタミンBが豊富。
通常、鶏卵には含まれてい ない栄養素「DHA・アラキドン酸・オレイン酸・リノール酸・リレノン酸などの不飽和脂肪酸」が、また、「鉄」は鶏卵の3倍、「DHA」は2倍、ビタミン Eは30倍含まれています。
牛・豚・鶏は本来「酸性食品」ですが、烏骨鶏は「肉・骨・卵」全てがアルカリ性食品です。
だから、やますけは、「純粋な烏骨鶏」にこだわって、純粋な烏骨鶏だけが持つ恵みを大事にするために、1個500円もするたまごをつくり続けるのです。
純粋な烏骨鶏の10項目
- 1.桑実冠 / そうじつかん
- 雄は頭に桑の実を半分にしたような紫黒色の冠があります。
- 2.毛球頭 / もうきゅうとう
- 雄は桑実冠の後ろにオールバックの羽毛があります。雌は豊かな毛冠か、もしくはオールバック的毛冠を有しています。
- 3.顎 鬚 / あごひげ
- 顎鬚には肉髭種と毛髭種があり、肉髭は半円形で紫黒色です。
- 4.緑 耳 / りょくじ
- 目の下に見えるのが耳朶で、鮮やかなブルー、もしくは緑がかったブルーです。中には黒味がかったブルーの個体もいます。
- 5.糸 毛 / いとげ
- 英名ではSilkieと呼びますが、翼と尾の2カ所を除いては全身が白色もしくは黒色の兎の毛に似た糸毛に覆われています。
- 6.脚 毛 / きゃくもう
- 脚は全体に、また脛から足先にかけては外側に脚毛が生えています。
- 7.五 趾 / ごし
- 一般の鶏は4趾ですが、烏骨鶏は5本の指があります。(中には6本のものも)
- 8.黒 肌 / くろはだ
- 全身が黒いメラニン色素で覆われ、黒っぽい肌をしています。
- 9.黒 骨 / くろほね
- 骨も全て黒色をしています。
- 10.黒 肉 / くろにく
- 内蔵も含め、肉は全て黒い色をしています。