食が体をつくる。
やますけです。
たまご屋になって13年。
今ここに、これまで心の奥底に抱えていて言えなかった食についての「本音」をお伝えします。
なぜか。
毎日の食が体をつくる。
その当たり前のことが、実際に、僕や妻の体に明らかな変化をもたらしたからです。
もちろん、これはあくまでも僕の個人的な体験からくる個人的な考えです。
押し付けるつもりは毛頭ありません。
でも、たぶんここに、「隠された真実みたいなもの」?があるように思うのです。
ならば、正直に、誠実に、僕が得た知識と情報をここに開示しようじゃないかと思い立ちました。
自然の在り様に近づく。
動物はオスとメスが一緒にいるのが
自然で健康な姿。
それが真実であることを、自分で鶏を飼い、鶏たちの様子を見ていて深く実感しました。
アニマルウェルフェア(鶏のしあわせ)を中心に置いた鶏の飼い方や餌にこだわった僕の養鶏スタイルは、次第に他の食分野で命や健康の問題に取り組む人たちとつながってゆきました。
2014年からは自然栽培についても学び始め、今では、家族が食べる主要な野菜は自給できるようになりました。
似たような考えの、食の知識や考えを持った人たちと巡り合い、食べ物として信頼できるものを体に取り入れる機会が増えてくると、自分自身はもちろんのこと家族の体調にも良い変化が現れてきました。
一方で、僕は、家族を養うために少しでも売上を伸ばそうと新商品開発やら鶏と卵と格闘する毎日……。
いや、ちょっと待てよ。
そもそも、僕も「動物」、自然の一部じゃないのか?
なんだ、
鶏たちと同じじゃないか!
そのことに気づいてからは自分をごまかすことを止め、生き物としての自分を見直すことにしたのです。
僕も家族も食で変わった。
100歳まで生きるとして、あと50年。80歳までならわずかあと30年です。残り時間を考えた時、
そのために何よりも大切なことは、心身ともに健全であること。
もともと体が弱かった妻は、僕の前職のヨーロッパ赴任時、慣れない外国生活によるストレスでアレルギーを発症し、文字通りボロボロでした。
帰国後も、朝は起きられず、常に風邪のような症状があり、しょっちゅう熱を出していたために医者と薬と縁が切れないような生活でした。
烏骨鶏を飼い始めたのも、なんとか妻に元気になってもらいたい一心からでした。
その妻が、食生活を変える、具体的にはより自然に育てられた食材に変えることを実践するうちに、医者や薬に頼る必要がなくなりすこぶる体調が良くなっていったのです。
僕自身も、調子の悪い状態がなくなり、体が軽く快適に過ごせるようになりました。
食を変えることに加えて、夫婦で運動(地元のジムで水泳)を始めたことも良かったと思います。
娘も含めて、山口家は、病院にかかることがなくなりました。
寿命=健康寿命じゃない。
長寿社会の今や男性も女性も80歳、90歳まで長生きするようになりました。
しかし、その実態はといえば、健康だった人も70歳を超えるとどこかに不調が現れ、ほとんどが何らかの病気を抱えた余生を送ることになります。
そうした不調の原因の一つに、食の問題があることは何となく感じていました。
特に、食品添加物の入った加工品を体に入れる影響は大きいと思います。
以前から、この仕事していると食の問題の「裏側」を見聞きすることも多かったのですが、たとえば科学的なエビデンス一つとってもある素材が体によくないという結果が出たかと思うと、その正反対の報告が出てきます。実験や研究予算のスポンサーの意向が反映されていると思わざるを得ないものもあることを感じていました。
つまりは、その情報を自分がどのように捉えて生かすか。
他方、僕の周囲を見ていても、俎上に載せて吟味するための適切で的確な食の情報そのものがない、そもそも知らないという声も非常に多いのです。
現代人は、溢れかえる玉石混合の情報の海にさらされています。
その中から自分がほしい情報だけを見つけることに、僕たちはすでに疲れてしまっています。
特に、食に関しては、僕が知る限りにおいて、「表に出てこない知られざる情報」の中に命の問題に関わる重要な事柄がたくさんあります。
知識がない、知らないことによって、別の食生活を選択せざるを得ないという状況、そうした人たちがいるのは、僕としてはやるせない。もったいないというより、これはもう黙っておれないなと思ったのです。
情報を知ってどうするかは、各自の自由です。
ただ僕は、
「僕自身が知り得た食の情報や知識を欲しいと思ってくださっている方々、そうした食生活を選択したいと思っている方々にお伝えして、ぜひ、試してもらいたい!試して健康になって喜んでいただける顔を見たい!」
のです。
やますけが考える
アニマルウェルフェア。
それは人間までも含めたもの。
人も動物であり、この地球の循環サイクルの中にいることを実感して実践するのが、僕のアニマルウェルフェアの考え方です。
そもそもなぜ僕がアニマルウェルフェアを自分の養鶏の中心に据えたのか。
僕は動物が好きです。
その動物たちが劣悪な環境の中で生産を強いられており、それを「必要悪」として見過ごすことに疑問と憤りを覚えたからです。
特に、ヨーロッパに比較して食の知識が乏しく食の価値観が低い日本では、アニマルウェルフェアは理論や思想の範疇としては理解されているものの、実経済の仕組みの中ではある種「情緒的な」理想論と捉えられてしまいます。
卵1個の価格は10円でなければならない、10円でなければ困る!
そのために、狭くて暗くて不衛生なケージの中に鶏を閉じ込める……!?
日々の生活が大事であることはわかります。
それは僕も同じです。
でも、あまりにも、「お金がこの世の全て」、お金の要素に引っ張られてしまっている人が多過ぎないでしょうか?
どんなものを口に入れたかによって、どんな「寿命」を迎えるかがほぼ決まるといっても過言ではありません。
だから、僕が経験を通して体得した情報を少しでも、皆さんにお届けしたいのです。
お伝えしたい情報は、動物や自然の日々の様子から学んだことです。
今後はもっと、やますけの考えるアニマルウェルフェアを強力に進めてゆき、命をつくる「食」と自然循環の観点からさらに極めます。
毎日の僕の「人体実験」からくる学びがあるから、そこから得たものを自信と確証を持ってお伝えすることができます。
なぜ今まで言わずにいたのか?
これまで何度も、食のもっと“ディープな”情報をお伝えしたい、と思ったことがあります。 たとえば、やますけの商品POPに、なぜ、僕の卵の黄身の色がレモンイエローなのか、理由を書こうと思ったこともあります。 でも、そのことに言及すると、他を「否定」してしまうことになりかねず、同業他者(社)への気遣いもあって踏み切れませんでした。
ただ、そこで不本意ながら無視して黙してきたことの中に、実は食の情報で伝えるべきポイント中のポイント、「最も重要な部分」があることを改めて痛感するに至り、決意しました。
これからは、このHPで、僕が大事だと思う食の情報を「正直」に「誠実」にお伝えしていきます。
※皆さんとお顔を合わせて会話する、「卵のことを学ぶお話会」では、さらに深い衝撃的な食の実情や情報についてもお伝えしています。