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アニマルウェルフェアとは

                         2010/8/14最終更新

アニマルウェルフェア???聞きなれない言葉かもしれません。日本語では動物福祉、動物愛護と訳すことができますが、それでもいまいちピンとこない?現代の畜産界や現代に欠如した、しかし、非常に大事な言葉なんです。

私たちが口にするお肉は、野性のものを除いてどこかで誰かが飼育した動物たちです。彼らは人間の食を満たすために生まれ、成長し、その命を私たちに捧げてくれています。普段、スーパーで手に取るそのお肉は、つい数日前まではどこかで生命活動を続けていたのです。人間が生き延びるために命を絶ってくれた、感謝しつくせないほど有難く尊いものなのです。

しかし、現実はそこまで考えてお肉を口に運ぶ人がどれほどいるでしょうか?そんなこと考えていたら生きていけない。。という方もいるでしょう。でも、それこそが現代人に欠如した感性ではないでしょうか。日本でも昔は、とくに農家では各家で家畜を飼育していて、鶏を飼うことで卵やその肉を食べていたのがごく当たり前でした。生命を「いただく」という食育が日常生活に自然に存在した時代です。

ところが、時代とともに豊かな社会になった時、かつては病気の時しか食べれなかった卵が誰でもいつでも食べれるようになりました。お肉も同様に安い値段でいつでも新鮮なものが手に入ります。なにかが変わったんですね。

答えは、畜産の飼育技術が向上して合理化が進み、生産性が飛躍的によくなったためです。。。素晴らしい!と言えない現実が、消費者から見えない生産現場に副産物を残しました。

鶏の場合、ケージ飼いという方式が普及し、小さな檻の中に数羽を同時に飼育します。鶏達は向きを変えることもできず、前から餌と水を、後ろから卵と糞を、の一生を強いられるのです。

さらには日光や新鮮な空気に触れることは許されず、その名のごとくウィンドレス鶏舎という立派な箱から出ることなど叶うこともありません。冷暖房の空調管理や電灯による日照管理など、人間が大満足しているこの環境を生き物である鶏達が喜んでいるのでしょうか?

鶏達は健康体を維持できず、病気にかかりやすくなるために抗生物質が投与され、鶏舎は清潔を保つために消毒してしまうので余計に菌に対する抵抗力をなくしてしまう。こんなスパイラルを放置し続けたために、鳥インフルエンザの猛威を受けたのだと思います。自然の神様の忠告ととらえるべきなのでしょう。

動物は家畜であろうとペットであろうと、それぞれの一生は幸せなものでなければなりません。ましてや、お肉や卵、牛乳のために飼育される生き物たちは、さらに幸せに暮らす権利があると思います。

ヨーロッパのお肉は日本人の味覚からすると決しておいしいとはいえません。一般的には脂身が少なくパサパサで硬いので、日本人が好む霜降りの肉汁が滴るようなものはほとんどないからです。気付かなければいけないのは「霜降り」=「健康に育った動物」ではないことです。もちろん、食文化を否定することはできませんが、味だけではなく大切な生命力も感性(味覚)の一つであることを忘れずに食したいものです。

日本語の「いただきま〜す!」という言葉。実は大変重いフレーズです。いただきます?何を?・・その目の前にある食事ではないのです。食事になった素材はつい最近まで生きていたもので、サラダのレタス、オムレツの卵、すき焼きの牛肉、、皆、私たち人間のために命を捧げてお皿に並んでくれています。「いただきます」の目的語は「命」なんですね。捧げてくれた「命」をいただくという大変尊い言葉を私たちは使っています。しかし、何気なく。。

ヨーロッパでは食事を始めるとき、「いただきます」という表現ではありません。イタリアではBUON APPETITO(ブオナペティート)、フランス語ではBON APPETIT(ボナペティ)といいますが、いずれも‘良い食欲を‘とお互いに食事を勧める表現をします。私感ですが、おそらく彼らは命の大切さをすでに心得ているのでは?食事を始めるときは食欲に関心を移行しても良いという許可を神様から得ているのでは?とさえ考えさせられます。日本は物にあふれ、豊かになった半面、置き忘れてしまったものが多すぎる。自然の神の決定で、日本には「いただきます」の表現が与えられたのではないでしょうか。いつまでも「命」尊さを忘れないようにと。しかし残念ながら、意識している人は何人いるでしょう。自然界から見れば、まだまだ発展途上の日本のような気がします。


とはいえ、やますけ農園も同様、どんなに広くても鶏小屋で飼育する時点で自然ではありません。ワクチン接種や準備された餌なども自然界には存在しないもの。完全完璧を求めると、人間は野性動物の狩猟でしか生きれなくなってしまいます。でも、できることは自然に近づける。そして、何よりも鶏達が幸せな一生を終えれるような環境作りを誓います。

やますけ農園はこの‘アニマルウェルフェア‘の考え方を尊重推進し、さらには独自基準の確立を目指しています。

コメント

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■ 「アニマルライツ」は知・・・

「アニマルライツ」は知っていましたが
「アニマルウェルフェア」初めて聞きました。
日本は本当に遅れている!
人間は何様なんだろう?
私はベジタリアンでもヴィーガンでもありませんが
無駄や過ぎた事には絶対に手に取りたくありません。
無理やり大量生産されている毛皮も着ないし、
目を覆ってしまいたくなる
畜産の現実は絶対に許してはいけない。
「誰も教えてくれなかったから」は理由にならない。
消費者側は自ら勉強を、知る努力をもっとしなければ
いけません。それをツィッター等で広めて行きます。
卯月姉さん | 2012-01-16 16:28 |

■ アニマルウエルフェアの・・・

アニマルウエルフェアの考え方に対しては、大変共感しています。しかし食品を生産する環境として平飼いという飼い方は最適とは思えません。サルモネラやコクシジウム症などの対策はとれているのでしょうか?
またアニマルウエルフェアには施設や管理方法にある一定の規格があると聞いています。
cyobi | 2011-04-21 21:40 |

■ このような農家の方がい・・・

このような農家の方がいてくれて、ほっとしました。
EUでは2012年までにバタリーゲージが禁止になるそうです。日本でもやますけさんのような農家が増えるように、応援します。
ふみ | 2011-04-07 13:56 |

■ アニマルウェルフェアの・・・

アニマルウェルフェアの考え、賛同します。

卵が一個10円、20円というのはおかしい!
100円位が妥当でしょう。

ユーチューブの動画配信とっても良いです!
放し飼いされてる養鶏所さんは探せば結構あるけど
動画配信されてるところってあんまりないんですよね。
放し飼いでもどんな環境に置かれているのか見えないので、こういうこまめな配信は好印象。

それと、堂々とアニマルウェルフェアを謳って鶏目線にたってる所もほとんどない。(放し飼いの方が安全な良い卵、美味しい卵が取れる、と皆人間目線・・・)

”やますけさん”の素晴らしい感性と堂々と家畜福祉を謳う一歩踏み込んだ心意気、応援してます!

日本人の心がもっと豊かになりますように。

ゆるベジオふ= | 2011-02-12 21:34 |

■ 動物を食べ過ぎちゃって・・・

動物を食べ過ぎちゃってますね。

昔の日本人みたく、特別な時だけに限れば、劣悪な環境で生産する必要もないし、デイリー食材ではなくなるから、卵が1個100円でも高くないと思います。

鶏が卵を産む労力は、1個10円なんかの価値じゃないですね。

作る方も買う方も感覚がずれちゃってるのかもしれません。

こちらのようにアニマルライツに配慮した生産者さんは、とても素晴らしいです。

ちなみに、私は、動物性の食品は、ここ5年食べていませんが、かなり体調良いです。

こるりん☆ | 2010-11-07 05:01 |

■ はじめまして。 ベジタ・・・

はじめまして。
ベジタリアンです。

私自身は普段卵を食べることはありませんが(頂いたお菓子などは食べます)、一緒に生活している家族がたまには卵を食べたいと言うので、それならば、飼育環境も良く、生きている間はなるべく幸せに暮らしている鶏の卵にしてほしくて、「平飼い」を検索していてこちらに来ました。

こちらに書いてあることにとても感動しました。すべての生産者の方や消費者がこのようなことをもっと考えてくれたら、世の中がもっと良くなるのにと思います。

安いものを求める消費者がいるから、大量生産大量消費で畜産動物の置かれている状況はどんどん悪くなるような気がします。勿論、値段が高ければ、買えないような人も出てくるわけですから、難しいですね・・・・・

でも、余裕のある人は、見かけの安さだけにつられないで、本当の意味での良いものを買うようにしてほしいと思っています。

近くでないのがとても残念です。
ちゃむねこ | 2010-06-25 10:16 |

■ とても共感しました。 ・・・

とても共感しました。
応援しています。

私もアニマルウエルフェアをされている農家さんから購入します。
sekine | 2010-06-13 14:25 |

■ アニマルウエルフェアとはを読ませ・・・

アニマルウエルフェアとはを読ませていただきました。一語一句身に沁みています。先日分けて頂いた烏骨鶏をスープにし、お肉は、くらげ、胡瓜、木の実、等を酢のものにして食しました。大切な命を傲慢な人間(私)に捧げてくれる・・・感謝無くしていただける物ではありません。有難うございました。
村井 | 2010-05-19 21:52 |
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